皆さんは、学習した後しばらく時間がたつ覚えていたことを忘れてしまった経験はありませんか?
それは、私たちの脳が情報を保持する力に関わる現象の一つです。
今回は「忘却曲線」という言葉について紹介します!
こんなことが分かります!!
忘却曲線とはなに?
忘却曲線(ぼうきゃくきょくせん)とは、記憶が時間の経過とともにどのように失われるかを示す曲線です。
ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスによって1885年に発見されました。エビングハウスは学習した情報が時間の経過とともにどのように忘れ去られるかを研究しました。
その研究内容の実験とは無意味な音節を覚えさせた後、一定の間隔で復習を行い、覚えている音節の割合を調べました。その結果、1日後には覚えていた音節の割合が約26%(約74%は忘れていた)、1週間後には約24%(約76%は忘れていた)、1ヶ月後には約21%(約79%は忘れていた)に減少したことが分かりました。
この結果から、学んだ情報のほとんどを24時間以内に忘れてしまう傾向がわかりました。
この結果から最初は学習した情報を覚えていても、時間が経つにつれて忘れてしまうのです。この忘却曲線は、学習後すぐに急速に下がり、その後は緩やかに減少する形を描きます。
記憶の忘却を知ったうえで効率的な学習
では、この記憶の忘却曲線を理解したうえで、学んだことを長く覚える方法はあるのでしょうか?
一番効果的な方法はあります。その方法とは適切なタイミングで復習を行うことで記憶を定着させることができます。
復習は忘却曲線を緩やかにし、記憶を定着させるために非常に重要なことなんです。
忘却曲線の図を参考に復習のタイミングを計画しましょう。
復習は、覚えた直後、24時間後、72時間後、1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後、半年後、1年後と、定期的に復習を行うのが効果的ということです。
その復習のときには、内容を思い出すのも学習としては効果があります。
より学習効果をだすために人に説明したり、問題といたりすると、より効果的に学習が定着しますよ!
復習のタイミングも大切ですが、学習を毎日少しずつすることも学習効率を上げるには効果的です。
効果的な学習方法3選
エビングハウスの忘却を理解できたら、次は効果的な学習方法がしりたいですよね。
学習方法に関しても沢山の方法がでています。自分にあった方法を見つけてほしいと思います。
ここでは
その沢山ある学習方法の中から3つの方法を簡単に紹介します。
- 体系化された学習
学習する際に情報を整理し、関連性のある要素同士を結び付けることが効果的です。
例えば、マインドマップや要約ノートを作成することで、情報を整理しやすくなります。 - アクティブラーニング
学習を受け身になって受け取るインプットだけでなく、積極的に学習したことを外に出していくアウトプットも大切です。
例えば、学んだことを他の人に教える、ディスカッションに参加するなど、自分自身が情報を整理し、理解しないと発信ができないので学習を深めることができます。 - インターリービング
ある特定の分野に集中せず、複数の異なる分野を交互に学習する方法です。これにより、情報の結びつきが増し、長期的な記憶を促進することができます。
例えば、理科と数学の勉強を交互にするとかありでしょう。
まとめ
忘却曲線は私たちの脳の性質の一つです。
しかし、忘却することを受け入れ脳の特性を知ることによって、適切な復習のタイミングが行えます。
そのタイミングと学習方法が良ければ長く覚えることができます。ぜひ、エビングハウスの忘却線を理解して試してみてください。